◎設立15周年を記念し大阪で記念講演会
◎水道事業の活性化で議論
◎120名の参加者集め盛況裡に
水道事業活性化懇話会(略称:AWC)の設立15周年記念講演会が2005年11月17日、関西地区の水道人など約120名を集めて大阪市都島区の水桜会館で開催され、水道技術研究センターの藤原正弘理事長による講演やパネルディスカッションを通じて水道事業活性化に向けての議論を深めた。
AWCは、関西地区の様々な立場の水道人で構成し、ユニークかつ多様な活動を展開している。今年で設立15周年を迎えたことから様々な記念事業を実施してきたが、今回の講演会は一連の記念事業の中心事業となるもの。
冒頭、菱田会長がAWCの歩み、活動内容などを紹介した後「AWCで、水道を愛する人間が集まって楽しく議論している。現在NPO法人の認可申請中であり、社会的認知を得て、さらに活動の幅を広げていきたい」などと挨拶。
基調講演では、藤原理事長が「水道事業のレベルアップと活性化に向けて」と題して、関西の水道事業の特徴、世界の水問題、水道技術の研究開発経過、膜処理技術の現状と将来など多岐にわたる問題を紹介した後、「水道事業活性化のためにはガイドラインPIの公表と活用が不可欠である」と結んだ。
パネルディスカッションは、コーディネーターに藤原理事長、また菅原正孝大阪産業大学人間環境学部長やAWC会員がパネリストとなって「水道事業の活性化に向けて」をテーマに行われた。「拡大基調にある事業は活力がある。積極的な投資が必要」、「ガイドライン公表による競争原理の導入を」「公設のまま民営手法をとり入れた広域化を推進すべき」「積極的な海外進出も重要だ」など活発な意見が出された。